【長居音楽祭2026レポート】長居公園に地元の音楽・フード・物販が集結した一日
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【長居音楽祭2026レポート】長居公園に地元の音楽・フード・物販が集結した一日

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「第二回 長居音楽祭 life in the park supported by ミツオ建設」
(主催:わくわくパーククリエイト株式会社)が、2026年6月6日、長居公園の芝生広場で開催された。ステージでのライブやDJに加え、フード・物販のブースが公園内のエリアをまたいで出店。入場無料とあって、近所の家族連れから音楽好きまで大勢の人が訪れた。長居のランドマークである広大な運動公園を会場に、街の日常を拡張するかのように開かれた音楽祭。音と笑顔で彩られた当日のにぎわいを、写真とともに振り返る。


陽の高い芝生に音楽が響く。ステージ序盤は地元勢が躍動

芝生広場のステージで演奏するオープニングアクト

開演は午前10時。2年連続のオープニングアクトとなる「さよなら人工衛星」がステージに登場すると、開場間もない芝生広場には、すでに思い思いの場所に陣取る人の姿が見られた。陽の高い時間帯のゆったりした空気の中、爽やかなバンドサウンドが響く。

ステージで演奏する「さよなら人工衛星」
東住吉区出身のボーカルギター・加藤承太郎による「乾杯!」の音頭で開幕した。さよなら人工衛星は同区、駒川商店街にある酒店を拠点とする「かいたにやRecords」に所属。
屋外ステージのライブの様子

続いて登場したのは、関西を中心に活動の幅を広げている「Mama Rag」。オーディエンスは屋外ならではの開放感の中、ソウル・ファンクを思わせる演奏を楽しんでいた。

緑をあしらった舞台装飾
背景の緑をステージに引き込んだような舞台装飾は、生花や雑貨を取り扱うショップ[mood]が手がけた。

「ネオネオアコバンド」を標榜する「Nagakumo」は、その持ち味である都会的なポップサウンドを惜しみなく披露した。ボーカルギターのコモノサヤが「もっとこっちに来て、自由に踊って」と呼びかけると、遠巻きに眺めていた人も吸い寄せられるようにステージ前へ。渋谷系を彷彿させる洗練されたパフォーマンスと、時と共に少しずつ濃くなる人の輪が合わさり、中盤のハイライトを演出した。

長居音楽祭2026 タイムテーブル

地元の音好き店主たちがDJとして活躍

ステージ脇でプレイするDJ

バンド演奏の合間のセットチェンジ中も、音楽はノンストップ。一日を通して、ステージ脇のブースにDJが立ち、会場の空気をゆるやかにつないでいった。

DJを務めたのは、西田辺の[IZAKAYA MAGARI de MASALA]の江川和敏を中心としたメンバーで、長居公園周辺で飲食店や美容室を営む店主たち。それぞれの音楽遍歴が垣間見えるレコードコレクションから選りすぐりの一枚を次々と引き抜き、盤上に針を落としていった。

バイナルレコードでプレイするDJブース
この日のDJブースは、バイナルオンリーという硬派な構成だった。

DJたちのプレイ中、ブースの周りには手を取り合って踊る親子もいれば、その音を背中越しに聞きながらフードエリアへ足を向ける人もいて、多様な楽しみ方が混ざり合っていた。

芝生広場でくつろぐ来場者

広場の外周部の芝生に目を向けると、寝転んで空を見上げる人も。ライブの合間の時間帯こそ、長居音楽祭が単なる音楽イベントではなく、日常とのあわいにあるものだと実感できるひとときだった。


長居周辺の個性派フード&ショップが集結し、マルシェのような盛り上がりに

フード・物販ブースでにぎわう会場

芝生広場近くの二つのエリアには、フードと物販、さらにワークショップなど合わせて約40のブースが展開。東住吉区と住吉区を中心に、大阪市内の個性的な出店者が長居公園に集まった。

彩り豊かな「音楽祭プレート」
玄米キッシュ、トマトのはちみつマリネなどを一皿にまとめた「音楽祭プレート」は、彩りも豊か。

辺りに漂う匂いに誘われ、絶えずにぎわっていたフードエリア。このうち、東住吉区の[fudan]は、素材の味を生かした創作料理で知られている。この日も国籍を超えた色とりどりの料理を提供し、老若男女が次々に押し寄せていた。

だし巻きを提供するフードブース

裏なんばの人気店[エーストア]は、フェス仕様のだし巻き特化スタイルで参戦。手際の良い調理だけでなく、キャラの立ったスタッフによる接客も、行き交う人の視線を集めていた。

家族連れでにぎわう書店ブース

古本と新刊の絵本を中心に取り扱う阿倍野区の書店[ホホホ座西田辺]は、午前中から家族連れで大にぎわいだった。普段ならホッピングが難しい店舗でも、気軽に行き来できるのがイベントの楽しみの一つ。洋服や雑貨などを求めて足を止める人の姿が、あちこちで見られた。

似顔絵コーナーの様子
イベントのメインビジュアルを手がけたデザイナー・Reina Kamimuraによる似顔絵コーナーも盛況だった。
ボランティアスタッフのオリジナルTシャツ
当日ボランティアスタッフに配布されたTシャツは、長居公園内のスケートショップ[GOOD TIMES]が制作した。
「A(C)」として出店した岩崎良さん
IDENAロングインタビュー第1弾のN.C.C編に登場した岩崎良(右)は、この日は[A(C)]として出店。
野菜栽培を紹介する展示
長居公園内の「長居わくわくファーム」で取り組んでいる、コンポスターを活用した野菜栽培を紹介する展示も。

穏やかな弾き語りから熱狂へ。広場を熱狂に導いた後半3組

ギターで弾き語る畳野彩加

芝生広場の空気が変わったのは昼下がり。京都発のバンド「Homecomings」のボーカルとしても知られる畳野彩加が、清らかな歌声とギターの音色で会場を包み込んだ。派手さを削いだ無垢なパフォーマンスながら、その演奏を目当てに音楽ファンが集い、会場の重心がステージへと移っていった。

弾き語りを披露する澤部渡

同じく弾き語りを披露したのは「スカート」として活動するシンガー・ソングライターの澤部渡。「また長居に来ることができてうれしいです!」と客席に語りかけると、温かな拍手が返る。フェスの定番曲から新曲まで織り交ぜたパフォーマンスに、芝生のあちこちで体を揺らす人の輪が広がり、会場全体がふわりと熱気を帯びた。

トリを務める「DENIMS」のステージ

西日が傾きはじめた頃、トリを飾る「DENIMS」がステージへ。それまでのアコースティックなムードから一転、1曲目から会場のボルテージを引き上げていく。堺から全国を飛び回る彼らもまた2年連続の出演とあって、とことん踊らせて締めくくるのが仕事だと言わんばかりに、人気曲を畳みかけていく。徐々にオレンジ色に変わる光の中、芝生広場はクライマックスに達した。

アンコールに沸く会場
鳴り止まない拍手はアンコールを呼び、その熱量のまま音楽祭は大団円を迎えた。

再び散らばった魅力に会いに行く

演奏後も余韻を楽しむ来場者

演奏が終わっても芝生広場に腰を下ろしたまま、DJのプレイと余韻を楽しむ人が多く見られた。こうして振り返ると、長居音楽祭は少し変わったフェスだ。例えば、会場が運動公園の一角なので、ステージの近くまで自転車で乗り入れられる。そんな光景も違和感なく受け入れられるのが、ここ長居らしさなのかもしれない。

そして、忘れてはならないのが、会場の至る所で活躍していた大勢のボランティア。その多くが地元の店舗スタッフだからか、来場者と親しそうにあいさつを交わす姿が何度も見られ、関係者と来場者が一緒になって盛り上げるムードをつくっていた。

地元の人が店を出し、音を鳴らす。周辺に点在する魅力を、ぎゅっと集めたかのようなお祭りは、その濃厚さもあって、気づけばあっという間に終わってしまった。再び街のあちこちへと散らばっていく魅力、その一つひとつを自ら訪ね歩く人がこの日をきっかけに増えたなら……そんな広がりを想像させる一日だった。


次回は2027年6月5日(土)開催予定!(※変更の可能性あり)

山瀬 龍一
山瀬 龍一 ライター

鳥取生まれ大阪在住のライター・編集者。 新聞記者、縫製工場勤務を経てフリーランスに。 服と酒場と音楽が好き。 積読が止まらない。 ビールの銘柄に固執しないタイプ。

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松本 陵
松本 陵 カメラマン

大阪府出身。 ファッションブランドやアーティストなどの写真・映像を制作。 「肝臓2個持ち」との異名をつけられる。大のお酒好き。 音楽も大好きでDJとしても活動中。

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